タイトル | 伝説のスタフィー |
ハード | ゲームボーイアドバンス |
発売日 | 2002/9/6 |
ジャンル | マリンアクション |
発売元 | 任天堂 |
開発元 | トーセ |
ネタバレレベル:中盤以降の断片的な画像あり、クリア後要素の紹介あり
ゲームについて
今回は任天堂発売のゲームボーイアドバンス向けアクションゲーム、伝説のスタフィーです。
マリオやカービィ、ドンキーコングなど…名立たる横スクアクションゲームシリーズがリメイクだらけだった時期の中、颯爽と現れた新作アクションゲームです。
当時小学校低学年でしたが、周りではかなり流行っていた印象がありますね。
具体的にポケモンの半分くらいは流行っていたはず。
ストーリーはこちら。
当時話題になったCMソング(歌:ベッキー)の通り、おっちょこちょいでドジなスタフィーによるスケールが大きいのか小さいのかよく分からないものがたりです。
当時はコンプリート欲というものがあまりなく、ストーリーを一周だけして終わってしまったんですよねえ。
今回は大人の本気を見せつけたいと思いながらコンプまでプレイしました!
やってみた
完成度の高い世界観
主人公はテンカイの王子、スタフィー。
身長36cm、7歳で標準体型。趣味はグラサン集め。
ジャンルのマリンアクションの通り、本作は海を舞台とした世界観で、キャラクターも水棲生物をモチーフにしたものがほとんど。
アクションも水棲生物ならではのものが多く、違和感のない、完成度の高い世界観が魅力。
敵味方共にコミカルなデザインで、アニメーションもかわいい!です。
敵でもどこか憎めないような、愛嬌のある動きで楽しませてくれます。
シナリオも全体的にゆるく、ありそうでなかったノリのゲームで、当時の小学生たちはこれに魅了された人も多かったのでは?
豊富なキャラクター
本作は主人公のスタフィー(ヒトデ?)と仲間のキョロスケ(ハマグリ!)が旅をする物語なので、基本的に各ステージで異なるゲストキャラが登場。
また、敵キャラもステージごとにほぼ異なるという徹底ぶり。
後述しますが登場人物は200種類以上という豊富さ。
かわいかったりウザかったり面白かったり…。
みんな個性豊かで魅力的なキャラクターで、子供のころに1周やったきりでしたがみんな覚えてますね。
セーブ&回復ポイントであるマーメイドはポケモンのジョーイさんよろしく同じ顔でたくさん存在してます。
高い操作性で楽しめる「マリンアクション」
本作は「マリンアクション」と銘打っている通り、水中面が多くを占めるゲームです。
アクションゲームの水中ステージというと、操作性を制限した高難易度ステージという印象がありますが…このゲームは違います!
主人公の「スタフィー」がヒトデモチーフということもあり、彼は地上よりもむしろ水中の方が得意。
Aボタンを押すことでスイスイ~と素早く泳ぐことができたり、方今転換もバッチリ。
かなり気持ちよく水中を進むことができます。
では地上のアクションはやり辛いの?という事ですが、全然そんなこともなく…。
水中が縦横無尽なこともあり若干制限がかかった感が無い事もないですが、アクションゲームとしては高水準な操作性になってると思います。
攻撃方法はスピンアタック。
十字キーの方向に移動して突っ込みながら攻撃するので、サクサク倒せる!
敵も基本的には1発で倒せるものばかりなので快適!
地上でもスピンアタックできますが…へなちょこスピンしかできないのでちょっと弱いですねえ。
親切な仕様・やさしい難易度
アクションが快適というのは先述の通りですが、ゲーム全体のサポート体制も万全。
ポーズメニューを開くとやるべき事を常に表示してくれいたり…。
マーメイドに触れればそこでオートセーブ、そうでなくともポーズメニューを開いた状態で電源を切れば中断セーブとなり、その状態から再開可能…!
そして更にこの時代には珍しく、会話は全て最初からスキップできます。
難易度も優しく、ライフは最大5つで固定、真珠を5つ集めるとライフが1回復します。
この真珠がかなり手に入るうえに、マーメイドに触れると全回復するのでゲームオーバーにはなりにくいのではないのかと。
残機という概念はないですが…ゲームオーバーになってもデメリットは特になく、ステージの中断ポイントから始まる親切設計。
更には落下してもライフが1減るだけです。
アクションが苦手な人でも続ければいつかクリアできるのではないか…それくらいの難易度なので、歯ごたえゴリゴリのアクションを求めていると肩透かしを食らうかも。
後述のやりこみ要素でも難しい要素はほぼなく、ステージを回り切ればこなせるくらいですね。
ただし要素は豊富なので、総合するとコンプリートの難易度はちょうどいいと思いますよ。
難しいゲームはやりたくない…でも達成感を味わいたい…という方におススメ…?
豊富なやりこみ要素
エンディング前は1本道で、ステージが終わると自動的に次のステージへ…という形なのですが、エンディング後はステージセレクト画面が解放。
ここで一気にやりこみ要素が姿を現します。
当時クリア後にステージセレクトが出てくるのが新鮮で驚いたと同時に、要素の豊富さに恐れおののいた記憶があります…まあやりこみ派じゃなかったのでほどほどでやめたんですけど!
やりこみ要素は大きく分けて「宝物」「図鑑」「写真」の3つ。
このうち宝物は真エンディングに関わるものなので、最後のエンディングが見たいのであれば集めきる必要がありますね。
宝物
エンディング後にひょんなことから集めることになる要素です。
先述の通りメインストーリーに関わります。つまりこれを集めることでこのゲームは完結を迎えます。
基本的に各ステージ、エンディング前には行けなかったエリアが解放されており、その中に宝物が隠されています…というか行き止まりになっていて安置されているだけですが。
宝物を入手するとステージクリア扱いになってまた初めから…要するにゴールが増えた感じですね。
この仕様のおかげで1つ集めるごとに必ずステージの初めからスタートする必要があり、ちょっとめんどくさい。。。
各ステージ決まった数が置かれており、個数はステージセレクトから確認可能。
道中で宝物を集めきると、ボスが最後の1つをかけて勝負をしてくれる…という仕立てです。
特筆すべきは親切さ…。
ステージ地点にキョロスケが配置されており、会話すると残された宝物のヒントを教えてくれます。
もともと意地悪な隠し方はほぼないですが、1つ手に入れると別のヒントを教えてくれるおかげで詰まることがありません。優しい!
あとは収集済みの扉には星マーク、まだ宝物を手に入れていないエリアに差し掛かると「!」マークで知らせてくれるなど…優しい!
図鑑
こちら登場人物が全て登録する図鑑です。キョロスケが一言コメントを付けてくれるのでかなり楽しいものとなっております。
敵の図鑑というわけではなく、登場ステージごとに敵味方関係なく登録されます。
初回エンディングを迎えた時点では半分くらいしか埋まってません。
エンディング後に解禁される扉には基本的に1種類は新しい敵がいるので、常に新鮮な気持ちでプレイできます。
敵は新しい扉の先のほか、各ステージに存在するミニゲームで「むずかしい」をクリアすると珍しい敵がいるエリアに案内して貰えたり…。
こちらは宝物に対するキョロスケのように場所を示してくれる存在がいないので、見逃したときにエライことになりますねえ。
彼は宝にしか興味が無いのだ…。
倒せる敵に関しては倒さないと登録されないので注意。
1回のスピンアタックで倒せない敵も繰り返しスピンアタックをすることで倒せることがあるので、勘違いすると永遠にはまるケースもあります。。。
写真
集めた真珠が一定数になる毎に、写真にキャラクターが追加されていきます。
最高は9999!
他の要素を完了しても6000台だったので、最終的にひたすら真珠集めをすることに…。
おすすめの稼ぎスポットは「そらの海」のミニゲームをクリアした先にいる「パールキーパー」です。
スピンアタック2回まで真珠をたくさん出してくれるうえに、エリアに入るたびに復活するので、ステージ1回あたりの最大数である999まで簡単に集めることが可能。(それなりに作業だけど)
高品質なBGM
CMソングにもなっている「海のねいろ」をはじめ、全体的に高品質なBGMが揃っています。
海をモチーフにしたゲームという事もあり、海らしい涼しげな曲も多いので夏にピッタリ。
ゲーム中でとあるアイテムを入手することでサウンドテスト機能が解禁。
解禁時点ですべての曲が聞けてしまうので、ちょっとネタバレかも?
カービィと比較されがちだけど…?
本シリーズは全体的な雰囲気やタイトル(○○の○○)などから、「カービィに似ている」「カービィになれなかった作品」などと揶揄される事もあります。
当時スタフィーシリーズを全シリーズ楽しみ、現役のカービィファンでもある自分から言わせれば、これらは全く違うものです。
似ているのは「丁寧に作られた高品質な2Dアクションゲーム」「親しみやすいデザイン」というところなので、そういう雰囲気が好きな人には共通して楽しめるかもですね。(あとボスを倒すと踊る)
まずゲーム全体の作りとして、基本的に会話ではなく雰囲気ですべてを伝えるカービィに対し、スタフィーはめちゃくちゃ会話します。
スタフィーこそ喋りませんが、相棒のキョロスケが代わりに会話したり、スタフィー自身もちゃっかり口答えをするなど感情を出してきたり。(ポーズ画面ではスタフィーが喋ってる…かも)
ここが作品全体のコメディー感が高まる大きな要素になっていると思います。
アクションに関しても「マリンアクション」として独自のアクションを生み出せているので、そこまで比較されるものではないかなと。
少なくともGBAの中では1作品しか完全新作が出なかったカービィに対し、3作品も名作を生み出したスタフィーシリーズはとても輝いていたのではないか…と思うわけです。それだけにDSでの終わり方は悲しかったですが。
まあ比較されるくらいいい作品だったという事で!少なくとも劣化カービィではないですね。
まとめ
当時スタフィーシリーズが好きだったのでちょっと熱が入りすぎた気がしますが、かつて達成できなかったコンプリートができて満足でございます。
そもそも数年前にやり直そうと思ってゲームを起動したら、バッテリー切れなのかセーブデータがきれいさっぱりなくなっていたのですよ…。
しかし改めてやればやるほど丁寧に作られているというか、当時のできることをやっている感じがしてとても楽しめました。
第1作から完成されてますわ。…だからマンネリ化したのか…。
書きたいことはだいたい吐き出したのでまとめもないですが、親しみやすい雰囲気で高品質な2Dアクションゲームがやりたい、ほどほどな難易度で遊びつくしたい…という人にはとてもおススメのゲームです。
そのうちSwitchOnlineにも来るといいですね!
追記:記事の公開当日にSwitchOnlineに来ましたねえ!
ではまた!
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