タイトル | たねをまく鳥 |
ハード | ワンダースワン |
発売日 | 1999/12/22 |
ジャンル | パズル |
発売元 | バンダイ |
開発元 | 不明 |
ネタバレレベル:終盤までの展開あり(プレイ上重要ではないと思う)
ゲームについて
初めてのワンダースワン…ワンダースワンといえばグンペイ…パズルゲーム…という事で今回はワンダースワンのパズルゲーム「たねをまく鳥」です。
パッケージに輝く「D’s Garage21公募ゲーム」の文字が目を引きますが、これは2000年前後に放送されていたテレビ番組らしいですね。
「21世紀を担うクリエイターを発掘する」をコンセプトに人材発掘を行っていたみたい(Wikipedia情報)
ゲームも取り上げられており、たねをまく鳥のほかSIMPLEシリーズの「THE シューティング」なども同様のゲーム企画だったとのこと。
他に「特性絵本付」との記載もあり、その通り絵本が付属してます。
ボードブック的な厚紙の絵本で、ゲーム中でも見られるストーリーデモが可愛らしく描かれております。
ストーリーは、ひとりぼっちのカラスに渡り鳥の友達ができますが、やがて友達は「花が咲くころに帰ってくる」と告げ旅立ってしまいます。
カラスは街を花でいっぱいにすれば友達が戻ってきてくれると思い、花を育てるのでした…という感じ。
悪者になりがちなカラスがかわいい役どころなのが良いですねえ。
やってみた
さて、ルールを簡単に説明すると「横線を動かせるあみだくじ」です。
左中右の3レーンをそれぞれ上下に移動させることができ、レーン数はステージが進んでも増えたりしません。
あみだくじのゴールには種が撒かれており、スタート地点から下りてくる水滴をあみだくじに伝わせて種に落とすことで成長していく…という仕立て。
全ての花を咲かせるとステージクリアとなります。
ワンダースワンの特徴として、縦持ちでも横持ちでもプレイできるというのがありますが、こちらは縦持ちで画面を縦長に使うタイプ。
画面を無駄なく使っていてとてもよいですね。
ステージが進むと種が増えるだけでなく、お邪魔キャラも登場。
こちらも水滴と同じくあみだを辿るのですが、重力に逆らえない水滴と違い上方向にも進むことができます。
水滴に当たると飲んで消してしまうほか、花に到達するや否や食い荒らすという害虫っぷりを発揮してくれます。許せねえ…。
もちろん花を食べられてしまうとゲームオーバー。
リトライはそのステージから(良心的)
テキストでの説明を放棄して説明書を貼ってしまいますが…水滴はくっつけるとどんどん成長。
3段階目の水滴を害虫にぶつければ押し流して退治することができるんですが…狙ってやるのが結構ムズカシイ。
考えてやればスコアに結構な差が出そうな印象ですが、その領域まで行くのは…やばそうですね。
害虫どもを巻き込みながら綺麗にゴールインしたらめちゃくちゃ気持ち良さそう。
クリアだけであれば、一番上で拾った水滴をちまちま下段にキャリーする作戦で十分だった印象。
3ステージクリアする毎にストーリーが進行。
健気なカラスくん…!
そしてステージ8をクリアするとエンディングとなります。
果たしてカラスくんは友達と再会することができたのか…!?
ちなみにステージ8までをノーコンティニューでクリアしていると…。
スペシャルステージが登場!!
何やらおどろおどろしいところだあ…。
そこまでめちゃくちゃ難しいわけではない感じ。
クリアすると何故か骸骨くんが踊り出して…。
これで本当におしまい!
感想
ワンダースワンを活かしたデザイン
やはりパズルゲームというのはワンダースワンの縦画面と相性抜群だなあと。
最近だとスマホが縦長なのであまりありがたみが無いにしても、当時の携帯機としてはかなり貴重な存在だったのでは?
それと感心したのは、全体的なデザインのコンセプトが墨で描いたようなテイストになっており、白黒画面でも違和感のない感じになっているんですよね。
付属の絵本もそうですが、優しくて温かみのある世界観がよく伝わってきます。
ワンダースワンの敗因の一つでもありそうな、白黒だとどうしてもチープに見えてしまうところ、うまく作られているなあと感じます。
シンプルな操作とシステム
動くものが多いので、ゲームの展開的には忙しいのですが、やることは横線を上下に動かすだけなので非常にシンプル。
やってることも直感的にわかりやすいですねえ。
性質上、一番上の横線を一番下に持ってくれば水滴を手早く運べる一方、害虫も手早く運んでしまう事があり…ゲームの面白さの基本であるリスクリターンがはっきりしていて面白いです。
やはり企画の応募作品だけあり、アイデアからよくまとまってますよね(謎目線)
ストーリーのボリュームはそこそこですが、対戦やとことん遊べるモードもありそうなので…ハマればかなり遊べるゲームかもしれない…ですね?
まとめ
…ということでプレイしてみました。
難しすぎず、スコアを求めなければライトな気持ちで楽しめるいいゲームでございました!(なんとなくできた気分になれる)
リザルトには水滴的中率というものもあり…害虫に吸われたものも割合を減らす要因なので、これを極めるのは相当厳しそう。
説明書には害虫に吸わせて足止めすることもテクニックの一つとして書かれてるので…あまり気にしなくてもいいのかな?いや、リザルトに書かれたら気になるやろ…。
ワンダースワンのオリジナルゲームは移植もされ辛そうなので、今遊ぶのはハードルが高いかもですが…遊べる環境がある人は持っておいてみては?
それではではでは。
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