【GB】スーパーマリオランド2 6つの金貨【レトロゲーム探訪記】

ゲーム感想ゲーム日誌レトロゲーム探訪記
タイトルスーパーマリオランド2
6つの金貨
ハードゲームボーイ
発売日1992/10/21
ジャンルアクション
発売元任天堂
開発元任天堂
ネタバレレベル:基本的にツリーゾーンまで、一部それ以降の画像あり

ゲームについて

今回はゲームボーイの2Dマリオシリーズ第2弾「スーパーマリオランド2 6つの金貨」です!
前作の「スーパーマリオランド」の記事はこちら

このゲームは私が幼稚園の頃、ゲームボーイカラーを手に入れてかなり早い段階で買ってもらったのですが、当時は全くクリアできず…。
少し経ち、小学生になってからゲームキューブのゲームボーイプレイヤーを使用してテレビでプレイ。
そして家族に見守られながらラスボスに敗れてゲームオーバー…。
心が折れたまま中学生になり、何を思ったか既にレトロゲームとなって久しいゲームボーイカラーを引っ張り出してきて遂にクリア!
…と、未就学児~義務教育の最後までお世話になった思い出深いソフトであります。

さて、前作「サラサ・ランド」での事件を解決したマリオ。
帰ってきたは良いものの、なんとその間にマリオ城が乗っ取られてしまった!ので取り返そう!
という話なのですが、この導入を見た時みんな思ったでしょ?
マリオ城…?知らん何それ…。
案の定他の作品には全く出てこない…。
このあたりからもマリオランドシリーズが纏う異端感が感じられて良いですね…。

そしておなじみワリオが初登場!
最近の作品と比べるとだいぶ理性のなさそうな顔をしていますね。

やってみた

さて6つの金貨遊んでいきます。
このゲームは初代マリオランド(以下前作)からの進化がスゴイですぞ!
当時の据え置きシリーズはスーパーマリオワールドなので、それを携帯機化したような感じに仕上がってます。

まず、セーブができる!
ファイルセレクトからデータ選択してスタートします。
ちなみにここでセレクトボタンを押すとイージーモードになるとか。
CLEARを選択するとバクダンマリオとかいう謎の姿に変身するのがよく分かんなくて好きでした。

こちらがワールドマップ!
そう、ワールドマップがちゃんとある!

とりあえず最初はこのステージしか選べないのでそのまま選択。
ちなみにこのオープニングステージ、クリアすると2度と入れません。

ステージはいるとこんな感じ。
マリオがデカい!見やすい!

挙動はワールドと同じではないですが、前作ほどクセもないような。

ブロックも敵も見やすい踏みやすい叩きやすい大きさ。
画面は狭いですが、プレイしづらいということはない感じ。

前作は舞台がキノコ王国ではなかったのでクリボーやノコノコが出ていなかったですが、本作の第1敵キャラはクリボーさん。

そして第2敵キャラはノコノコさん。
うーんこの安心感。

甲羅も持てます。
…持て…?乗せ…?

キノコも見慣れた姿!

パックンフラワー!

…と、いつメンに囲まれながら進んでいるとスターが登場。
こいつなんと跳ねません。ブロックの上に鎮座しています。やさしい。

そして前作はBGMが「天国と地獄」でしたが、今回はいつもの…じゃない!
今回はオリジナルBGMだァ!
無敵感というかパニック感というか、これはこれでドタバタ感がステキ。
尺合わせもきっちりなのがとてもいいところ。

で、ちょっと焦燥感があるBGMなのにはたぶん理由があるのです。
というのも本作は無敵状態で敵にぶつかって倒すと頭上にカウントが表示されます。
これが4までカウントされ、それ以降はぶつかるたびに1UPしていく仕組み。

このようにコンボ要素があるので、無敵よりも「急いで敵にぶつかれ!」感が強い演出になっているような気がしますね。
尺がキッチリ終わるようになっているのもこの仕様にとてもマッチしてるんでは?

ところで前作ではスーパーボールに置き換わっていたファイアマリオですが、本作はしっかりファイアマリオとして登場。
モノクロゲームボーイのゲームなので、色違いでなく羽が付いてます。
私はこれがスーパーマリオデビューだったのでファイアマリオは普通羽が付いてるもんだと思ってましたよ!

スーパーボールで可能だったコインが取れる特性も没収されましたが、本作はファイアでだけ壊せるブロックがあるので特徴づけが変わったと言えそう。

そしてここも進化ポイント、中間地点!
イエス!ユーザーフレンドリー!

あとはジャンプ中に下を押すとスピンジャンプ!
マリオワールドからの新アクションですが、ボタンが少ないゲームボーイでよくぞここまで詰め込んだものです。

ちなみに下のハートが1UP。
これもモノクロ画面ゆえの仕様ですね。

階段状のブロックが見えたらゴールの合図!

うまくゴールのベルを鳴らせばボーナスゲームが始まります。
これは前作から続くマリオランドの特徴ですね。

ボーナスゲームはクレーンゲームやあみだくじ。
3UPが一番のあたりですぞ!

あっ取れたのは普通に1UPでした…。
あみだの方は運ゲーだと思ってますが、クレーンは割と目押ししやすいと思います(できない)

さて、ここからは好きに攻略していけます。
ワールドマップ上にいくつかのゾーンがあり、攻略順は完全に自由。
難易度順に行くのであればスタート地点から近い順が良いのかな?

件のマリオ城(現ワリオ城)にも行けます。

城の上にワリオっぽい影…。
ラスボスというよりはコソ泥っぽい動きをしてますが。

入り口はうんともすんとも…。
タイトル通り、各ゾーンのボスから6つの金貨を取り返すと入れるようになります。

ここで説明書のワールドマップを。
マリオランド…この世界線だとマリオって国王なのかしら?
偉くなったものですね…。

今回はツリーゾーンだけ紹介しましょうか。
こちらがツリーゾーン。

このゲームの魅力は何といってもゾーンごとに敵キャラの雰囲気がガラッと変わること。
さらにゾーンごとだけでなく、ステージごとに背景の雰囲気が変化します。

ツリーゾーンであれば、木の根元→木の枝→ハチの巣→木の上、といった感じ。

分かれ道があるので、全てのステージをクリアする必要は無かったり、ステージによっては隠しゴールがあるものも。
隠しゴールの先は隠しステージに繋がってますよ。

では木の根元から。
背景のアレは…何?ケセランパサラン?

木の根っこ、そしてモグラのような何か…。

このステージは2層構造。根の中を行くか外を行くか。
子供の頃は根の中が不気味でなぜかとても恐怖を抱いていた記憶があります。
想像力が足りすぎているのか、子供の頃ってよく分からん事で怖がりますよね。
パックンフラワー倒した後の土管の中もめちゃくちゃ怖がってました。
敵が潜んでた土管の中なんて入れるかよ!みたいな。

あ、こちらがあみだくじのボーナスゲーム。
止めたところの線をネズミが嚙み切ってしまいますが、これが早いうえに複数なので目押しはキツイかな…。

あ、キノコを取るとファイアマリオでも容赦なく上書きされますぞ!(手遅れ)
ボーナスゲーム中は左を入力するといつでも退場できるので、いらなかったらさっさと逃げましょう。

お次は木の中。

何か上下に水中判定の何かがありますが…樹液なのかしら?
こういう水を見るとスタフィーを思い出しますね。こっちの方が遥か昔ですが。

ここのキコキコキコ…みたいなBGMも怖かったなあ…こいつなんでも怖がってるな…。

牛…魚…なにこの…何?

水中でも敵を踏める珍しいゲームです。

お、そして後にも先にも本作だけの「バニーマリオ」に変身できるアイテム、ニンジン!
正式名称ニンジンです!

ヒゲのおっさんのバニー姿…とだけ聞くとちょっと心配ですが、耳が生える程度です。安心!

こちらジャンプの高さがちょっと上がるのと、ジャンプ中にAボタンを連打あるいは長押ししておくことで滑空ができます。
連打であれば高度をほぼ維持したまま移動が可能。
指の限界に挑戦だ!!

お次のステージは二手に分かれているうちの左側、枝葉のステージ。
葉っぱの上を進んでいくアスレチック的な感じ。

多種多様な虫が生息しております。

そしてありました。本作特有のアイテムのコイン袋。
なんと1つで、50枚!

ところでこのゲーム、コインが100枚を超えてますね。
スタンダードなマリオゲームだと100枚で1UPが基本ですが…本作の使い方は後ほど。

では分かれ道の右側ステージ、ハチの巣。
ちゃんと入り口から中に入っていく構成になっているのが本当に細かい。

蜂の子くん。

蜂くん。なぜかファイア無効。
虫には炎が効くものではないのか…?(ポケモン脳)

何がスゴイって彼らほぼこのステージだけの敵なんですよ。
本作は本当にこういったユニーク敵が多いです。

では最後、ボスステージである樹上ステージ。

雲の上をひょいひょい…っと目の前には謎のフクロウ。
彼は敵ではありません。

頭の上に乗ると、目を覚ましてマリオを運んでくれます。
その名も「グー」…紫色のフクロウだけど「クー」じゃないよ。「グー」だよ。

バニーマリオが輝くぜ…。

と、いうことでボス登場!
ガラの悪いカラスだなあ。

おそらく数あるボスの中でも彼が最弱。
飛び上がっては突進してきますが、軌道が1種類だけなのでワンパターン。

このゲームのボスは全て3回踏みつければ倒せます。
まさに「任天堂は3回」を体現したゲームと言えますねえ。

撃破!

タマゴから金貨!ナンデ!?

そして金貨は自動的にマリオ城へ。
これが揃うとワリオに挑めるようになるわけですね。

ちなみにゲームオーバーになるとこの金貨が…。

では最後にコインの使い道を。
こちら最初のスタート地点から右の山の中へ。

これは…そう!
コインを使ってルーレットが楽しめるのだ!

30コインでは精々アイテムくらいですが…。

999コインでは最大99UP!
あ、今回は5UPでした…。
300コインとか豪華そうに見えて699コイン取られてるだけですからね。

感想

ワールドの流れを汲んだ正統派2Dマリオ

全体的なビジュアル、ワールドマップ、スピンジャンプなど…多くの要素はスーパーマリオワールドの遺伝子を感じる作り。
操作性も前作ほどクセのあるものではなく、慣れれば普通に制御できますし、そもそもワールドに馴染んでなければ違和感も感じないのではないかと。

携帯機なのでボリュームこそ及ばないモノの、コンパクトにギュッと詰め込んだ正統派2Dマリオと言えるものに感じました。

ちなみにボリュームはワールドと比較しての話なので、携帯機ということを考えると普通に大ボリュームだと思います。
ファイルセレクトにはクリア済みのステージ数がカウントされますが、コンプリートすると32、カウントされないステージもあるので+もう少しくらいのステージ数があります。

流れを汲みつつも存在感のあるランドとしての派生システム

ボリュームが出せない分システムでしっかり進化を見せてくれています。

無敵状態のコンボシステムは本家の無敵状態とは違った楽しみ方ができますし、ファイアマリオでしか壊せないブロックはカービィのコピー能力のような謎解き要素を生み出してくれます。

その他にもコインルーレットやボーナスゲームなど、本作にしかない魅力を挙げると枚挙に暇がありません。

世界観のしっかりとしたステージ構成

ツリーゾーンが場所に合わせたステージ構成になっているという話はしましたが、そのほかのゾーンも構成がしっかりしています。

マクロゾーンに関しては最たるもので、玄関から家に侵入、暖炉を通って屋根裏へ…。
というのがゾーンマップだけでなくステージの中でもしっかり表現されています。

このゲーム、敵や背景を考えても全く同じ印象になるステージはないのではないかと思うくらいステージごとの差別化がスゴイ!です。

さわやかでイケイケなBGM

本作でサウンドを担当しているのはどうぶつの森やゼルダ夢島などでお馴染みの戸高一生さん。
このゲームはメインテーマがしっかりしていて、地上で使われているBGMのフレーズがいろんなところで出てきます。

このBGMがさわやかでイケイケな印象…で、めちゃくちゃ気持ちよくアクションさせてくれます。
無敵BGM含めて(たぶん)全て本家BGMとは全く異なるフレーズが使用されているので、ゲームとして全く違う雰囲気を形成してくれている大きな要素なのかな~と感じますね。

あ、スペースゾーンのBGMはおススメなのでぜひぜひ。

厳しすぎない難易度

アクション的には簡単とは言いませんが、まず残機がかなり増やしやすいゲームになってると思います。
ゲームオーバーのデメリットはそれなりに大きいですが、そもそもゲームオーバーのなりやすさはかなり抑えられている作りなのではないかと…。
今回はルーレットで99UPを引いたりはしませんでしたが、マリオ城突入時点で80機くらいありましたからね…。

それなりに死ぬけど残機が増やしやすいというのはプレイフィール的にかなりストレスが少ないような気がします。

ま、イージーモードもありますしね。

まとめ

マリオランドシリーズはまだ続いていきますが、マリオとしてのアクションゲームは本作で一区切り。
次作ではワリオが主人公になるとは誰が考えただろうか…。
ワリオがアクションゲームシリーズのみならずメイドインワリオなどでも成功を収めているのを見るに、このゲームの功績は非常に大きいと言えるのでは…。

マリオランドのみならず2Dマリオ自体がこの後「スーパーマリオブラザーズDS」まで約13年間新作が出ないという長い休眠期間に入ります。
(このあたりはヨッシーアイランドをどう捉えるかによって変わりますが…)
DSもグラフィック自体は3Dなので、ドット2Dマリオが遊べる最後の作品と言ってもいいのかも?

今ならSwitchOnlineで遊べるので、20世紀の2Dマリオに触れたい方はぜひやってみてはいかがでしょうか?
普通にゲームとして傑作だと思いますよ。

ではまた次回でお会いしましょう…!

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