
名称 | バーチャルボーイ |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 1995/7/21 |
区分 | 据置型ゲーム機 |
前置き
第1回なので前置きを…。
昔のゲームのパッケージが好きで。
おもちゃ屋で買ってもらうようなワクワク感はもとより、付属の説明書やパンフレットも当時を感じられるのが楽しくて…。
ただ、パッケージというのは新品で売られている時期を知らなければ触れることが少ないものですし、そもそもどんな梱包をされているのかも分からない…。
最近であれば開封動画や記事を上げている方々がたくさんいますから、調べればすぐ出てきますが…SNSが一般化する前のものとなると、それもちょっとムズカシイ。
…ということで、私が持っているゲーム機や周辺機器などをちょっと眺めて懐かしもう!!もし買う人は参考にしてね!!!…というのが「ゲームのパッケージを眺める会」です。名前を付けておくと管理上都合がいいのです。
ちなみに私はそこまでコレクター気質ではないので、パッケージは読めればよし、汚すぎなければよし!
一応一通り揃っているつもりですが、中古なのですべてが揃っている保証はないですし…特にビニールなどの梱包材までとなるとむりむりかたつむり。
あと、買った直後というわけではなく、基本的に私が普段使いしているものになります。
全体的に画像多めでお送りします。
テキストは読み飛ばしてもいいですよ…!
概要
さて、趣旨も説明したところで今回眺めるゲーム…。
今年(2025年)の7月21日で発売30周年を迎えるナイスミドル…。
ゲーム史に赤く燦然と輝く…。

VIRTUAL BOY!!
皆さんご存じ、1995年に任天堂が突如放った3Dディスプレイゲームシステム!
民衆がセガサターン、プレイステーションで3D時代の到来に沸き立っている中、本物の立体映像を引っ提げて発売。
奇抜なプレイスタイルと赤一色のゲーム画面によりイマイチ受け入れられない中、国内の発売ソフトは全19本、その全てが1995年発売、年を越すことなくソフトの供給が終了した不遇のゲーム機です。
また、ゲーム&ウォッチやゲームボーイを世に送り出した横井軍平さんの任天堂退社前最後のゲーム機でもあります。
販売台数は振るわなかったものの「視界全体を覆うことによる没入感」「赤黒のモノトーン画面により境界が曖昧になる画面」「立体映像」と、独特の魅力を持っていたことは確か。
この遺伝子は後に3DSに繋がっていくわけですが…視界を完全に覆う本機の3D体験は3DSとは似て非なるものです。
このあたりの関係性は3DS発売当時の「社長が訊く」で少し語られていましたね。
眺める
外箱

改めてこちらが外箱です。
かなりデカいけれど、電池で駆動するので一応携帯機…?
と、思ってたのですが、記事などでは据置型ゲーム扱い…じゃあ据置型ということで…。

「3Dディスプレイゲームシステム」というのが正式なキャッチコピーみたいですね。
もはや名前の一部かというくらい書いてあります。

背面には内容物や説明など。
仮想「空間」感はめちゃくちゃ強いゲーム機なので、偽りなしですね。
21世紀のエンターテインメントだぜ!
開封

開封すると、卵パックのような立体的な厚紙の梱包材と蓋となるボール紙。
この立体的な厚紙はパルプモールドと呼ぶらしい…。

蓋となるボール紙を取り除くと、説明書とパンフレットがコンニチハ。

で、その下に本体・コントローラ・スタンドが収まっておられます。
パーツは多くないのと、この形でしか収まらないので再収納による原状復帰は難しくない…かな…?
本体は厚手のビニール、コントローラとスタンドは薄手のビニールで包まれてます。
本体

本体はこんな感じ。
大きさ自体はPSVRと変わらない気がしますね。

ゴーグル部分を覆うアイシェードは厚紙で保護されてます。
丁寧じゃん。
ここに顔をはめ込んで覗き込む形ですね。
後述する同封のチラシにも書いてありますが、交換用のアイシェードも周辺機器として売っていた様子。
コントローラ

こちらコントローラ。
十字キーが左右に、右側のABボタンと左側のスタートセレクトボタンがシンメトリーに配置されてます。
一見特殊な形状に見えますが、左右にスティックが存在する現代のコントローラを考えると時代を先取りしていた…?
また、ゲーム中はコントローラを目視することができないので、シンメトリーの方が分かりやすくて良いのかも…。
中央には電源スイッチ。
コントローラ側で電源入れられるのはかなり便利ですね。
その代わりコントローラを失くす事は電源スイッチと電源を失う事に等しいので気を付けねばならぬ…。

あとはLRボタンも付いてますが、丸形なのが一味違う感じですね。
裏側には電池ボックス…なぜコントローラ側に…?
遊んでると指がコードに触れて心配になるんすよ…!
そして貫禄の単3電池6本消費!

もちろん現代らしく電池は充電池でもOK。
電池が入るとそれなりに重くなっちゃいますねえ。
周辺機器としてACアダプタタップも用意されていて、この電池ボックスを取り外して入れ替えることができます。
私は基本的にACアダプタを使用しているので、それはまた後ほど。
スタンド

畳まれているこちらがスタンドになります。

思い切って左右に広げるのだ。
ちなみに折れ曲がっている方が覗く側です。
どちらでも噛み合っちゃうので間違われがち。Wikipediaでも間違われてます。
…どちらでも噛み合う設計ならどちらでも正解なのでは…?

合体!
本体各部

コントローラジャック

裏側にはコントローラポートがあり、ぶら下げるような形で接続されます。
電源がコントローラ側にある構造上、このケーブルにゲームの全てがかかっているといっても過言ではないのだ…。
重力が抜ける方向に常にかかっているというのはちょっと心配になっちゃうぜ。
外部拡張ジャック

コントローラポートの隣には「PLAYLINK」と書いてある拡張ポートが。
通信ケーブルの計画があったみたいですが、結局発売されなかったらしい。。。
音量スライダー

反対側には音量調整のスライダー。
…なんですが、最小にしても消音にならないし、割と音がデカい!
隣にはイヤホンジャックもあるので、うるさければこちらを使うのが良いでしょう…。
カートリッジ差し込み口

プレイヤーの反対側の下部にはゲームのカセットの差込口。
ラベルが上を向くように差し込みます。
ゲームボーイ的な思考だとラベルが反対側を向きそうに思っちゃうので間違えがち。
スルッと入っていくので何とも言えない気持ちよさがあります。

ちなみに、バーチャルボーイのカートリッジってご存じですか?
形状的には幅がちょっと広いゲームボーイって感じなんですけど、端子部分に取り外し可能なカバーがついているんですよね。
このカバー、いかにも無くしそうですよね…どこかに置いておく場所はないかしら…。

……。

ここが置き場だ!!!
カチッとハマる感じではないですが、遊んでいる間ここにカバーを乗せておくことができるのだ!
…まぁ、そこまで「驚き~!!!!」って感じではないですが普通に便利…。

ちなみに説明書にもちゃんとここに置いておけと書いてあります!
書類

「取扱説明書」「注意書」「チラシ」が同封されてます。
取扱説明書

表紙もカッコいいぜ!

特殊な機材だけあってセッティング方法は丁寧に説明されております。

バーチャルボーイ虐待が捗りすぎている…。
この時代は説明書もコミカルなので楽しいんすよね。
バーチャルボーイ君の絵はかなり豊富で、あの手この手でやってはいけないことをされているかわいそうな子です。
注意書

大きい1枚の紙が折りたたまれている形。
内容的には説明書から注意事項を抜き出した感じ。
チラシ

周辺機器のチラシ。
アジャスタブルスタンドは終ぞ発売されることは無かったらしい…。
ACアダプタタップは普通に便利なので使ってます。詳細はこの後すぐ。
アイシェードがダメになるほど遊び倒した人は果たしてどれほどいたのだろうか…?
周辺機器
ACアダプタタップ

こちらきちんと発売されている貴重な周辺機器、ACアダプタタップ!
電池を気にせずプレイできるのでとても便利。
普段は基本これを使ってます。

コントローラの電池ボックス(右のやつ)を外し…

アダプタタップを装・着!
これでファミコンやスーパーファミコンと同じ規格のACアダプタが使用できるようになります。
バーチャルボーイがあるのにそれらが無いご家庭はレアケースでしょ流石に…。
折角なのでペライチの説明書も貼っておきます。


まとめ
以上、バーチャルボーイをねっとりと眺めてみました!
30周年にかこつけてやってみた記事ですが、これで多少バーチャルボーイを応援できれば…。
商業的にはイマイチだったかもしれませんが、家庭用アーケードゲーム感や独特の没入感など、やってみると結構楽しくて私は好きなゲーム機です。
3DSでは酔わない私ですが、こっちは没入感ありすぎてガチで酔います。
…あれ、ダメなのか…?
またそのうち他のゲームも眺められるといいですね!
おまけ
今の本体に辿り着く前に、不具合のある本体を引いたのでちょっとご紹介。
普通に返品できたので恨みつらみではなくおもしろエピソードとして…。

こちら、正常な本体の左目用画面。

こちらが不具合のある本体の左目用画面。
ラインが出ていたり、上下反転していたり、滅茶苦茶な感じ。
バーチャルボーイってLEDとミラーで画面を作っているらしいので、ミラーがダメなのかもですね。
左目用の画面は正常なんですが、片目がダメだともうガチャガチャしてダメなので、返品不可避…。
今あるものは大切にしよう…!
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