
タイトル | Riviera~約束の地リヴィエラ~ |
ハード | ゲームボーイアドバンス |
発売日 | 2004/11/25 |
ジャンル | ロールプレイング |
発売元 | バンダイ |
開発元 | スティング |

ネタバレレベル:チャプター1までと一部スチル、エクストラコンテンツ
ゲームについて
今回は以前プレイしたワンダースワンカラー版「Riviera~約束の地リヴィエラ~」のゲームボーイアドバンス版を遊んでみました。
GBA版の内容をざっくりまとめると「WSC版の移植+一部グラフィック差し替えと追加+サウンド強化+ボイス追加」といった感じ。
ストーリーの流れやゲームバランス、その他要素はほぼそのまま!(全く変わっていないとは言っていない)


特に目立つのがキャラクターデザインの変更で、モンスター含めて立ち絵やスチルは全て刷新されてます。
キャラクターデザインは戸部淑さんに変更されており、全体的にかわいらしい印象になっています。
私が通ってきた中だとライトノベル「人類は衰退しました」の挿絵(交代後)を担当されていたり、最近だとコンパイルハートの新しい魔導物語のキャラデザも担当されているようですね。
前作は前作で雰囲気と勢いのあるイラストが魅力的なので、どちらが好きかは人によりそうです。
ちなみに本当はWSC版から戸部淑さんを起用したかったらしいですが、都合がつかなかったのでGBA版以降で改めてお願いした、という感じみたいです。
PSP版など、これ以降の移植はGBAを基にしているといって差し支えないようです。
ただし沐浴シーンは水着着用…。
基本的なゲームの内容は前回の記事で書いているので、今回はWSC版との違いを中心に見ていければ!
内容はWSC版とあまり変わらないですが、とりあえず説明書よりストーリーを貼っておきます。

あとはゲームのフローが分かりやすく載ってたのでこちらも貼っておきます。

やってみた


起動すると、まずプロローグから雰囲気が違う!
こんな感じで、イラストはほぼ差し替えられています。
上がGBA版、下がWSC版。
あとは何といってもBGMが全曲GBA音源に合わせてパワーアップ!
キーも変わってたりするので、だいぶ印象が変わってますね。
WSCのピコピコも好きでしたけど、グラフィックとの兼ね合い的にはこっちの方が合ってるかなって。
ま、この辺は別物として楽しめてお得です!


キャラクターのイラストがこのように大きく変わってますね。
全体的に丸っこく、かわいらしい感じになってます。
一方でフィールドのキャラグラフィックは基本変化は無さそう。
背景は描き直しとまではいかないですが、加筆修正されているような感じに見えます。
あとはGBAの解像度に合わせてちょっと広がってたり。


地味なところではアイテムセレクトなど、ロゴが描き直されていたり。
解像度の差を埋めるためかな?
背景がパッケージ画像のものになっていて、ちょっとにぎやかな感じですね。
まだ見ぬ仲間たちが見える…。


敵のイラストもこの通り。
イラストが大きくなってていい感じですね!


敵のスキルもこんな感じでね。
やっぱり肉感が増しているイメージ…あ、いやらしい意味ではなく…。


オーバースキルのイラストもモチロン刷新!
このあたりが特に好みの分かれるところなんじゃないかと思いますが、GBA版は全体の傾向として比較的おとなしいイメージになっており、並べると割とイメージが違います。
WSC版の記事と同じように後で仲間のオーバースキルは載せようと思いますが、特に主人公・エクセルで顕著かな?
WSC版の迫力、好きです。GBA版も好きです。
ハンバーガーも好きだけどサンドイッチも好きなんだよ、みたいな。

そして、本作の新規要素…喋る!
イベントシーンで喋るわけではないですが、バトル中は逐一喋ってくれます。
バトル開始時をはじめ、攻撃時、被弾時、オーバースキル使用時、勝利時、スキルアップ時など…。
これらがキャラクターごとに用意されているので、かなりバリエーションがあって楽しめます。
バトルのアニメーションは前作と変わりませんが、前作の時点で出来が良すぎるので、そこにボイスが加わってテンション上がりますぞ。


ウルスラさん登場!
相変わらず…というか雰囲気が変わってもお綺麗で…へっへへっ…。
しかしこうしてみると背景結構違いますね。
WSC版の方がエフェクトでぼかされていないので、こっちの方が好きな人もいそう。

今回も飛ばされる、我らが主人公・エクセル。

いや、ほんとにイラストかわいくなったな!
ほんで声も釘宮理恵さんです。

スチルは描き直されたうえにスクロールするようになっていて、WSC版と比べると大きくなってます。
エクストラコンテンツのギャラリー集ではちゃんと上下でスクロールして見られますよ!

ステージクリア!
あっ、クリアターンSはある程度イベント無視しないと達成できなくて…それは望むところではなくて…(言い訳)
あと所持アイテムランクですが、たぶん数しか見ていないようで…私としては耐久度を使い切って倒すと芸術点高いな~と思っているのですが、これだとアイテム数が少なくなってランク落ちちゃうんですよね。
何が言いたいかというと、スコアラーでもなければ評価はそんな気にしなくていいね!ってことです。

そして、記憶を失って真の仲間との出会い…!
このスチルは前作の構図を意識してますね。
他のスチルは前作を踏襲してるものもあったりしてないものもあったりです。
感想
キャラクターイラスト・デザインの刷新

まずは作品全体の印象に一番大きく寄与していると考えられるところ。
先述の通り、全体的にかわいらしくなってます。敵味方問わずね。
とはいえ萌え萌えしい感じでもなく、こちらの方がクセがなく一般受けしそうな感じがします。

差し替えは多岐にわたっていて…というかキャラに関してはフィールド上のグラフィック以外は全て変わってます。
要するにドットでなくイラストが使われてるところは全部差し替えられてるというわけですね。
もちろんゲームの見せ場であるオーバースキルのカットインも変わっているので、
パーティメンバーのものを載せておきます。
みんなのカッコいいカットイン(GBA版)





みんなのカッコいいカットイン(比較用のWSC版)





で、みんな大好き沐浴イベントももちろん描き直されています。
WSC版は以前の記事を見てもらうとして…
沐浴イベント(GBA版)


エンディングスチルの追加
このゲームはGBA版に限らず各ヒロインの信頼度に応じて個別のエンディングが存在するのですが、本作ではなんと各エンディングに専用のスチルが追加されています。
集めるのは大変そうですが、信頼度は戦闘である程度操作(トドメで上昇、離脱で下降)できるので、最終章の初めにセーブしておけば回収が楽になるかも…。
私はセレネエンドだったので、とりあえず隠して貼っておきます。
他はぜひプレイして確かめよう!!
セレネEND
(ゲーム中で見るとスクロールするのでもっと広いよ)

音源の進化
音源に関してそこまで専門的な知識は有していないのですが、(おそらく)ワンダースワンの波形メモリ音源からGBAのPCM音源になり全曲作り直された事で、いわゆるピコピコな音楽から楽器らしいものになりました。
WSC版はグラフィックがSFC相当だったのに対して音源はFC+αな感じだったので少しギャップを感じていましたが、これでようやく見た目と通りの音が充てられるようになったのかなと。
WSC版のファミコンよりもちょっとリッチな感じのチップチューンもカッコいいですけどね!
表現が広がった一方、場面転換時のノーウェイトな繋がりに関しては音色が統一されていたWSC版の方が綺麗だったような気もします。
まあ、どちらも違った良さがあるのは間違いないですよね。
GBA音源によるガビガビボイスもこれはこれで


ボイスが実装されていますが、あくまでGBA音源なのでお世辞にもクリアとは言えない音質です。
が、プレイし続けているとこれくらいの音質だと逆にゲームらしく、味があるような気もしてきます。
肉声、というよりはゲームサウンドの一部として溶け込んでいるイメージで、昨今のゲームはボイスがあるのが逆に気になる!ボイスなんていらねえ!という人でも遊べる塩梅なのでは?と感じました。
…もちろんあると嬉しい人も満足できるでしょう…!

あとはボイスがついたことで分かりやすくなったことも…。
例えばパーティメンバーであるセレネのオーバースキルには「S」がついているのですが、ボイスがつくことでこれが「セレネ」の略称だという事が分かり、スキルに自分の名前つけちゃう系美少女だということが判明したり…。
要するに上記画像のスキルは発動時に「セレネプラティナム!」と喋ってくれるわけです。
地味に遊びやすくなった箇所も

ゲーム的な部分も調整が入っている箇所があります。
分かりやすい箇所を具体的に挙げると、探索の随所でQTE的なミニゲームが挟まることがあります。
これの開始演出が変わっていて、開始タイミングがちょっと分かりやすくなってます。ちょっとね。
エクストラコンテンツの出し方が厳しい

GBA版で始まったことではないですが、本作で追加されたボイス集の出し方が普通ではなかなか達成できない条件です(いっ敗)
出現条件は攻略サイトを見ていただくとして、前作をプレイして攻略を意識しているプレイヤーほど条件を満たせない罠…。
しかも解禁箇所が中盤なので、やる気がないとやり直せないですね。やりますけど!
まとめ
と、いうことでWSC版をクリアした勢いそのままにGBA版もクリアしてみました。
周回による特典はほぼないゲームですが、プレイングの幅が広いので何回か遊んでみたくなるゲームという事で、丁度よかったですね。
何度も書いてる気がしますが、雰囲気に関しては一長一短…というよりは趣味嗜好によってどちらが好きか変わってくると思います。
ほぼ同じゲームだけど、印象が結構違う…という面白い移植だと思います。
GBA単体としてはかなり遊びやすくなっていて、インターフェース含めた全体的な雰囲気がかなり一般向けになっていると思います。
移植の粗も全く見られなかったので、丁寧なつくりを感じました。
PSP以降はフルボイス!なので、気になる方はSwitchなりSteamなりで遊んでみるのもいいのでは?
これらはGBA版の系譜なので、WSC版がオンリーワンなのですが…プレイ環境がね…。
それでは今回はこのあたりで…。
ではまた!

余談

このゲームは初回特典としてイントロダクションディスクが付いてきます。
公式サイト→https://www.sting.co.jp/riviera/gba/special/tokuten/index.htm
内容は以下、BGM多めで満足感高めな感じ。
ボイスドラマ目当ての人は物足りないかもですが、ここで知らないキャラ設定が明かされたりもするのでキャラ好きには良さそうですね。
- アレンジ版BGM(CD音源):6曲
- ワンダースワン版BGM(MIDIっぽい感じの開発版):36曲
- ボイスドラマ(キャラの自己紹介的な):5分くらい
で、どうやら上記公式サイトからディスクに刻印されたコードを打ち込むと、レーベルのイラストが手に入るらしい…!

いざ入力…!
……。

スティングのトップページに飛ばされてしまった…!
さすがにプレゼントページは生きてなかったようで…まあ会社が生きていることを喜びますか!
以上!
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