【GB】魔法陣グルグル ~勇者とククリの大冒険~【レトロゲーム探訪記】

ゲーム感想ゲーム日誌レトロゲーム探訪記
タイトル魔法陣グルグル
~勇者とククリの大冒険~
ハードゲームボーイ
発売日1995/4/28
ジャンルロールプレイング
発売元タカラ
開発元不明
ネタバレレベル:エンディング画像あり(たぶんそんなに重要ではない)

ゲームについて

かつてガンガンで連載されていた漫画で、私のバイブルでもある「魔法陣グルグル」を原作にしたゲーム…!
初のゲーム化…というわけではなく、何故か本作の1週間前にスーパーファミコンでエニックス謹製のゲームが発売されていて、たぶんそちらの方が有名なのではないかと。
アニメ放映中だったので2週連続でゲームを出すくらいイケイケだった…という事でしょうか。

あちらはエニックス直々のRPG…こちらはタカラのキャラゲー…果たしてどんなものなのか…。

発売日的には第1期のアニメ絶賛放送中といったところでしょうか。
クレジットやイラストを見てもアニメのゲーム化といった感じがします。
私は第3期以外のアニメは履修してないので何ともですが…。
原作的にはネコジタ谷(4~5巻)辺り…?

やってみた

シナリオモード

まずメインとなるシナリオモードをプレイ。
キャラクターをニケとククリのどちらかから選択することができます。
このゲームはスーパーゲームボーイに対応しており、ちょっとカラーになるほか、ステキなフレームも付いてきます。(以降この記事中ではトリミングされます…!)

とりあえずニケを選択すると、会話シーンが開始。
全体的に良くも悪くも原作を非常に忠実に再現しているという印象ですね。

会話が終わると家の中を歩けるようになります。
Aボタンを押すとステータスが表示され、このゲームへの期待感を煽ってくれます。

このゲームにセーブという概念はなく、パスワード制を採用。
物語の節々で違和感のあるような無いような感じでさりげな~くパスワードを挟んでくれます。
バッテリーバックアップの電池が死滅しつつある今、むしろパスワード制はありがたい…のかも…?

ときどき原作のシステムウィンドウ演出、アニメで言うとナレーションに準ずるテキストが中央に表示され、グルグルらしさを演出します。

そして唐突にミニゲーム開始!!
…という事でこのゲームですが、シナリオを楽しみつつたまに挟まってくるミニゲームで遊ぶ、というものになっております。

ミニゲームの内容は何となく流れに即しているものもありますが、だいたいは特に関連性のないものだったり。
難しいものはほぼなく、リトライもその場でできるので詰まるところはなさそう。
一般的なRPGでいう戦闘がこれにあたりますが、ランダムエンカウントとかではないので、基本的に話の中の決まったタイミングで戦闘(ミニゲーム)が挟まる…と言った感じ。

これは表示されたカードの中から指示通りのカードを選ぶミニゲーム…。
ニケとククリ以外は指示されないみたいなので他は全部フェイクです…まあ、まだ登場していないキャラも多いので指示されても困るのだけど!

これはじゃんけんに勝ったら攻撃、負けたら防御をすると成功になる、叩いて被ってな感じのミニゲーム…。
バトルはだいたいこれですね。(そもそもあまりバトル展開が無い)

そしてヒロイン登場…!
会話シーンのグラフィックは全体的にかわいくていい感じ。
ゲーム自体が原作1巻辺りまでの内容を元にしていることもあり、ゲーム内のイラストは原作初期の雰囲気を感じさせてくれます。
実際コミックスの原作絵を使用しているところもありますしね。

会話とミニゲームだけかというとそういうわけではなく、フィールドマップを歩き回ったり、ワールドマップがあったりもします。
ワールドマップはフィールドマップのつなぎとして自動で移動する形式。
きちんと原作通りのジャムジャム大陸の形をしてますねえ。

たまにイベントの流れでレベルアップしたり。
原作では形骸化していた印象ですが、これで増えたHPはきちんとミニゲーム内のHPとして使用されます。

ちなみにたまに選択肢が挟まりますが、基本的に原作通りの選択肢を選ぶとその流れが見られ、そうでない場合は話がスムーズに進むと…。
前者の場合は原作の流れをこなした後、後者に合流します。
原作の選択肢は回り道でしかなかった…?

さすがにそのままだと短すぎると感じたのか、中盤以降はちょっとだけオリジナル展開が挟まります。
…が、ちょっとグルグルのノリに対してオリジナルのノリは違和感を覚えてしまうのが悲しいところ…あのノリは中々再現性が無いねんな…。

あとは、原作ではまだ登場しないはずのキャラクターも強引にねじ込まれていたり…まあこの辺はファンサービスということでありがたく頂戴したいと思います。

こちらはやみのおねーさん!
あの犬もどこかに潜んでいるよ!ゲームを遊んで探してみよう!

さて、何だかんだニケ編をクリアしたのでククリ編もやってみるか…。
どうせだいたい同じ流れなんでしょ…?

!?
この流れはまさか…あの超人気エピソード、ククリルクが始まるのでは…!?

…まあ、そんなことはないんですけどね!

その後の展開は基本的に同じですが、離脱時はククリサイドのお話をやってくれるので、ちょっと新鮮な気持ちでできるかも。
話が違うだけでやることは同じだけど。

ミニゲームモード

ミニゲームモードもちょっとだけ。
シナリオモードで出てくるミニゲームが遊べるだけですので…。

どうやら2人でも遊べるらしい…通信ケーブルが必要かな…と思いきやこちらはスーパーゲームボーイ専用モードな模様。
スーパーゲームボーイであれば、スーパーファミコンのコントローラー2つで遊べるらしい…はえ~。
ポケモン以前の通信ケーブルへの温度感が伺えますな。

ちなみに2人で遊ぶとニケVSククリの構図になるので、ククリをぶん殴るニケとかいう絵面が見られたり…いいのか!?(逆は何回か見たことありますがね)

2人で遊んだら楽しいのかも…?

感想

原作初期の雰囲気を味わえるのは貴重

特に分岐もなく、アイテムなどの収集要素もないため、本当にお話を見ながらミニゲームを遊ぶという完全な一本道ゲーです。

原作のノリはささやかながら再現できているので、グルグル世界を楽しむという意味ではいいのかもしれません。
少し原作から離れた今プレイすることで、懐かしさに浸れるような…。

原作自体が作風の変化が激しい作品なので、原作初期のノリが味わえるものとしては貴重なのかなという感じはしますね?
キャラの顔も全体的に綺麗なので、会話を見ているだけでもある程度楽しめると思います。

原作の村や町を歩けるのはちょっと楽しい

勇者出生の地であるジミナ村をはじめ、コーダイ城やキタの町などを歩き回れるのはちょっと高揚感があります。
住人たちとも喋れる!

ノコギリ山もダンジョンとして歩ける!
構造はただのマス目状の部屋とかなり適当感が見えますが…。

ダンジョンと演出が単調

ダンジョンらしいダンジョンはノコギリ山くらいですが、前述の通り構造はかなり単調。
何故か触るとミニゲームが始まる宝箱が複数置いてあり、その中から正解を引くと鍵が貰えて先に進めるというもの。
何もない部屋も多いので、ただひたすらにミニゲームをして進むというだけ。

ボスとのイベントも原作の流れを重視するあまり、よく分からない絵面になっているような…。
私はテキストだけでも脳裏に絵が浮かんできますが、原作の展開を知らない人からすると何が起こっているか理解できないのでは…?

まとめ

タカラのキャラゲーという事で危機感を感じていましたが、グルグルファンであればある程度遊べる作品なのではないか…と思いました。
原作を読んでない人は…読んでみようね…!

ミニゲームは単調ではありますが、キタキタ踊りなどグルグルモチーフのミニゲームもあり、その辺りはとてもいい意味でキャラゲーをしていたのではないかと。

単調という事は、裏を返せばシンプルに遊べるという事なので、スーパーゲームボーイを使って2人で遊んでみたら簡単操作のミニゲーム集として楽しめるかもしれない…。

と、いうことで今回は私が大好きな漫画、魔法陣グルグルのゲームでした。
とにかく情報が少なく、開発元はもちろんゲームジャンルまでよく分からん始末。
一応ロールプレイングという事にしておきますか…。
スーパーファミコンの方もそのうちやりたいですねえ。

では、シーユーアゲイン!
…所々謎のノリを出してくるんだよな…。

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