【DC】Rez【レトロゲーム探訪記】

ゲーム感想ゲーム日誌レトロゲーム探訪記
タイトルRez
ハードドリームキャスト
発売日2001/11/22
ジャンルシューティング
発売元セガ
開発元ユナイテッド・ゲーム・
アーティスツ
ネタバレレベル:序盤とその後の断片的な画像あり

ゲームについて

本日はセガ最後の家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」のシューティングゲーム「Rez(レズ)」です。
発売したのはセガが家庭用ゲーム機事業から撤退を発表してしばらく経った頃。
そしてセガ初のPS2発売タイトルになります。
このゲーム開発当時のドキュメント映像があったりなんかして、それを見てみると開発はずいぶん難航していたみたいですねえ。

有り体に言うとかなり尖ったゲーム…という印象でございます。

シューティングゲームといってもプレイヤーが操作するのは基本的に照準だけで、プレイヤーはレールの上を自動で進んでいくようなものになってます。
何よりもサウンドとフィーリングをコンセプトにした異色作。
正確なジャンル名は「ミッドナイトハイシューティング」だそうな。

説明書によるストーリー説明はこちら。

簡単に言ってしまうと舞台は電脳空間。プレイヤーはファイアーウォールをハッキングして、何やら塞ぎ込んでしまった人工知能「eden」を目覚めさせるために深層へ…という流れ。
ゲームだけ見ると何やってるのかよく分からんで…説明書で見ておかないとですね!

ビジュアルは全体的にワイヤーフレームをメインとしたプリミティブな感じ。
人は選びそうですがクールなデザイン!

やってみた

タイトル画面ではモードがいくつか。
「how to play」 ではシンプルだけど分かりやすいチュートリアルをしてもらえます。

メインとなる「play」ではいくつかのエリアに分かれたステージを遊んでいく感じになります。
初めてなのでまだarea1しか解放されてないですね。
サウンドを軸にしたゲームだけあり、各ステージでBGMが用意されていて…右には作曲者と曲名が表示されてらっしゃる!

ゲームをやめてもステージの進行度はそのままですが、プレイヤーの成長がリセットされてしまうみたいですね。

いざarea1にログイン!

プレイヤーは自動で進んでいくので、やることは敵に照準を合わせて撃つこと。
ショットボタンを押しながら敵に照準を合わせるとロックオン。
最大8個までロックオンできます。

そしてショットボタンを離すと…。

発射!

ロックオンした敵に対してBGMのリズムに合わせて小気味よく撃っていきます。
ちょっと発射までラグがあるので引きつけ過ぎるとやられるのだ…!(いっ敗)

だんだん数が増えてきてもまとめてロックオンして~

発射発射!
ドリームキャストならぷるぷるパックを付けていれば振動もリズムに合わせてズンズンしてくれます!
PS2版ならそのままデュアルショックでしびれちゃうのかしら?

ちなみにPS2版は他にも「トランスバイブレーター」なる同梱物があり、体に付けることで更なる高みを目指せるとか…。
今回はドリキャス版なのでコントローラーがドゥンドゥンするだけ…です。

進めているとアイテムのようなものが浮遊していることがあり、例えばこちらの赤い立方体をターゲットして撃つと…。

ピカーン!と光って…。(パッケージの謎発行体はこれ)

更に先のレイヤー(ステージ)に進むことができるのです!
レイヤーレベルが10になるとボス戦に突入するので、しばらくは小粋な音楽を楽しみつつレイヤーレベルを上げていくことになりますね。

あとはこちらの青い物体に照準を合わせると、左下のメーターが上がっていき…

満タンになるとプレイヤーの姿が1段階変化!
…メーターが満タンになると1段階進化、ダメージを受けると1段階退化し、0段階目の時にダメージを受けるとゲームオーバーという仕立てになっております。

レイヤー10に到達すると、何やらちょっとちがう雰囲気…。

コマンドラインちっくな演出からの…。

ボスだー!!!!

これは…説明されなくても何となくわかる…!
球体のパネルを剝がしていくやつ…!

気持ちが良いぜ!

コアが露出したらどんどん攻撃…!
飛んでくる弾もロックオンして露払い…!

ロックオンは1つのターゲットに重ねることができるので、最大8連射までぶち込むことが可能。
コアに8連射をぶち込みまくるのがごっつ気持ちいいでございます。

一つのボスでもかなり展開していくので、飽きない!

爆散!!!

ボスを倒せばエリアクリア、ログアウトして完了という一連の流れ。
敵の撃破率や解析率、アイテムの取得率などが示されたのち、次のエリアが解放されていきます。

そしてarea4をクリアするとarea5が…!
…出てないやん!!!

どう見てもarea5のためのスペースがあるのに!!

どうやらステージの解析率(analyzation)が100%にならないとダメみたい?
area3をやり直したら出ました!

area5…果たしてどんなものなのか…!
続きは皆様のドリームキャストかPS2で…!

ちなみにarea5をクリアするとビヨンドモードと呼ばれる隠しモードで遊べます。
モードは一定条件でどんどん増えてゆくぞ!

しかし色々書いてきましたが、このゲームばかりは動いているものを見ないとよく分からないので…
area1のボス前までの動画をどうぞ。

感想

ビジュアルとマッチした世界観

まずプレイすると感じるのは、ゲーム全体の統一感。
シンプルなビジュアルではありますが、それに違和感を感じないどころか、どちらかというと音を感じさせるためにあえてビジュアルをシンプルにするような完成度を感じました。

まあストーリーは漠然としていてそこまで重要なものではないと感じましたが…最終ステージを盛り上げるには十分な程度には存在感を発揮していると思います。

シンプルな操作

使うボタンはスティックで照準移動とAボタンでロックオンと発射、Bボタンでボム(overdrive)だけ。
基本的に左右の指をボタンに置いたままプレイできるので、操作がこんがらがることは無いでしょう。

ホールドでロックオン、離して発射というのも直感的でわかりやすい印象です。

バイブレーションは常に静かにリズムをとっていて、発射や敵の撃破に反応して強くなります。
ゲームのすべてがBPMに合わせて脈動し、シューティングのような音ゲーのような感覚を味わわせてくれます。
また、グラフィックがシンプルなので音ではじける感覚が伝わってくるため、視覚も合わせて気持ちよさを演出してくれます。

徹頭徹尾プレイヤーのノリと気持ちよさを考えたゲームになっています。

バリエーション豊かなボス

ステージ数はそこそこですが、そのぶんボスバリエーションはとても豊かです。
各ステージユニークなのはもちろん、攻略法もそれぞれ様々。

かといって倒し方が分からないという事もなく…見た目で何となく何をすればいいか分かるので、気持ちよく戦えます。
また、見た目も幾何学模様のような美しさを感じる集合体が多く、それがアクティブに動きまくるので迫力バッチリ。
最後は派手に爆発してくれるのも高ポイント!

マルチエンディングとやりこみ要素

全体のボリュームはそこまででもありませんが、エンディングは撃破率などに応じて複数あり、トゥルーエンドに辿り着くにはそこそこの頑張りが必要になります。
とはいえ2週目をやり直す必要はなく、条件を満たしてarea5をクリアすればいいのでストレスは低め。

1エリアあたりの作り込みが深いタイプのゲームなので、繰り返しプレイして気持ちよさを味わう、というのが開発の狙いな気がします。

倒し方によっていろんなサウンドが感じられたりと、遊ぶ毎に違う感じ方ができるゲームだとは思います。楽器みたいですね(そうかな)

まとめ

パッケージ裏に”Feel it, don’t think.”(考えるな、感じろ。)とある通り、操作をシンプルにすることで余計なことを考えさせず、ひたすら敵をロックオンしてリズムに合わせて撃破する…その一点を極めたようなゲームだと感じましたねえ。

ライブなど、大音量で音楽が流れている場所って、リズムに合わせて振動を体で感じたりすると思うんですが、まさにゲームをしながらその感覚を味わえるゲームなのではないかと。
惜しむらくはトランスバイブレーターが無かったことですかね。
コントローラの振動は、ずっとプレイしてると振動で手が疲れるので長時間プレイには向かないと感じました…。

ただ適切な時間であればノって感じて楽しむことができるゲームだと思います。
今プレイするのであれば…「Rez Infinite」になるんですかね。
VR対応のゲームですがVRでなくても遊べるみたいですよ?

という事で…またお会いしましょう!

(取扱説明書より)

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