【PS2】塊魂【レトロゲーム探訪記】

ゲーム感想ゲーム日誌レトロゲーム探訪記
タイトル塊魂
ハードプレイステーション2
発売日2004/3/18
ジャンルアクション
発売元ナムコ
開発元ナムコ
ネタバレレベル:序盤とその後の断片的な画像あり

ゲームについて

ナムコがおくる名作アクションゲーム「塊魂」の第一作目!

カタマリを転がして~巻き込んで~大きくして~お星さまにする…そんなゲーム…。

プレイ歴的には大昔…2010年過ぎくらいにスマホアプリでプレイして、一応最後までクリアしたような…。
たぶんこのゲーム、つまり初代の移植だと思うんですけど…若干見覚えのあるステージもありましたしね?
記憶はもう吹けば飛ぶくらいには薄くなっているので、初見の気持ちで新鮮にいきましょう。
コントローラーでやるのは初めてだしね?

主人公は大コスモの王様…の息子である王子。
…大コスモの王様って何だよ…。

説明の節々からバカゲーっぽさを感じますが…概ねお察しの通りでございます。

が、バカゲーなのはあくまでゲームのフレーバーでしかなく、このゲームの本質はカタマリを巻き込んで大きくする楽しさ・気持ちよさにあります。
カタマリを何も考えず大きくするための何も考えなくていいシナリオ…とても理にかなってますね!

やってみた

オープニング~プロローグ

~♪

ちゅっちゅっちゅるっちゅっちゅっちゅちゅ~る♪

ナ~ナナナ ナナ~ナ~ナ~ナ 塊魂~♪

…なんだこれはぁ…というオープニングからスタート。
これが塊魂ワールド…!

そして謎空間。
こちらは大コスモな王様がわざわざ作ってくれたチュートリアル部屋だそうです。わざわざ。
…と非常に厚かましい感じで言い渡されました。

移動は左スティック、カメラは右スティック…というスタンダードな感じではなく、移動を左右の両スティックで行うタイプですね。
例えるならば両輪を別々に操作するような…キャタピラのような…そんな感じ…。

初めはかなり戸惑うし正確に直進するのもムズカシイのですが、慣れると旋回など含めて割とやり易い気がしてくる不思議。

その他操作。
王子ダッシュは大事そうな割に結構出し辛いです。
正直、普通に遊ぶ分には王子ターンだけできれば十分で、ダッシュができると幅が広がるようなイメージでしたね。

チュートリアルが終わるとストーリーが始まります。
まずは王様の独白…まあ、正確には王子に聞かせてるのだけど、王子は喋らないので王様が一方的にしゃべる感じになりますね。

どうやら王様はアルコールにおぼれて星を壊しまくった模様。
めちゃくちゃ怒られたので王子に尻拭いをさせるとの事。
王様の責任は王子の責任!

塊を大きくして星空に浮かべればダイジョブ!らしいです。
ほんとかな?

レッツマキコミ

と、超絶自然な導入で地球に派遣された王子、身長5cm。
ここでカタマリを転がしていくことになります。

ステージには目標の大きさが設定されていて、それを越えていないとクリアにはならない模様(いっ敗)

カタマリを転がしてモノに当てると、大きすぎないものなら巻き込めます。
とりあえず周囲の小さいものから巻き込んでいきましょう!
大きすぎるものは巻き込めずに弾かれるぞ!

本来は制限時間いっぱい転がすのですが…今回はまだ半分チュートリアルということで、目標の10cmに達すると王様のお迎えが。
王様レインボー(謎)で回収してくれます。

このゲーム画面上のどこかしらにツッコみ要素があるな??

戻ってきたら評価タイム!
目標ギリギリだと物足りない的なコメントを嫌味ったらしく並べられます…が、逆に大幅に上回ればめちゃくちゃ褒めてくれます。
褒めるときは褒める、これぞ上に立つ者の資質…違うか…。

巻き込んだもののランキングも掲示され…

なんとなくそのカテゴリに紐づいた名前の星ができるのだ!

そして追いチュートリアル。
丁寧!

ちなみにこの後他のステージを進めていくと、ストーリーに関するムービーが流れたりします。

星が無くなったことが人間界でもニュースになっている模様。

どんどんマキコミ

巻き込む場所は家だったり、町だったり、世界だったり…どんどんスケールアップしていきます。
エンディングに到達する頃には…とんでもない規模になっているわけですね。

町の中の配置にもなんかおかしいところがあったり、ちょっとストーリー性が見えたりして…眺めているだけでもちょっと楽しいです。
おおよそ生物ではないモノに生命が宿っていたり…畑に王冠が埋まっていたり、たこ焼きが木に実っていたり…!

そういうのをぶりゅりゅっと巻き込んで大きくしていくのが気持ちいいんですよねえ!

小さいうちは子供にも跳ね飛ばされるか弱い王子ですが…。

大きくなればこの通り、捕食者側へ…!
みんなお星さまにしちゃおうねえ…。

しかしおとめ座のために乙女を巻き込んで星にしちゃうとか、よく考えたらサイコパス風味ですがな。

大きくする以外にも、お題に沿って巻き込んだりもありますぞ!!

ちなみに4,8,最終ステージで一定以上の大きさを達成すると、そのステージのエターナルモードが解放。
時間制限なしで好きなだけ巻き込めますぞ!

エターナル解放の大きさに到達すると天使が出てくるので分かりやすいですね!
大きくなっちまったもんだぜ…。

カタマリ、コロガス、タノシイ!!!!(洗脳済み)

感想

巻き込むのがシンプルに楽しい

ゴロゴロと転がしてどんどん巻き込んでいく…。
ステージが全体的にかなり散らかっている感じなので、それを綺麗にしていくのが非常に気持ちがいいです。
そう考えると掃除と似たものなのかもしれない…。

ステージと巻き込み具合によっては、掃除どころか根こそぎ…あるべきものもなくなってしまうわけですが、その時の達成感たるや素晴らしいものがありますねえ!

弱者から強者へ

先ほど書いた通り、初めは人間どころかネズミにすらふっとばされる体たらく…。
が、巻き込んで塊を大きくすることで一転攻勢。
あるもの全て巻き込んでいくことができるので、一気に怖いものなしになります。

この過程が非常に気持ちよく、プレイするものにカタルシスを感じさせてくれるのです。
このゲームの9割は気持ちよさでできています。
残り1割は頭のおかしさです。

愉快なBGM

このゲームのBGMの多くはボーカル曲になっていて、歌謡曲っぽかったり合唱曲っぽかったり。
どれもノリのいい曲で、ついつい口ずさんでしまうような感じ。
こうして巻き込む気持ちをどんどん高めてくれるのです。

どれもバリっと決めるというよりは、ちょっととぼけていながらも明るいし希望っぽい…そんな曲なので聞いてて疲れません。
ゲームの雰囲気づくりの大きい部分を担ってくれていると思います。

そしてエンディングでは満を持して例のあの人が…!

ゲーム全体のバカらしくて明るい雰囲気

正直王様ってかなり口が悪いし王子をこき使ってくるし、大概なキャラクターだと思うんですが…。
全体的なバカっぽさが「ワハハ、王様がなんか言うとる」という穏やかな受け止め方をさせてくれるような気がしています。
実際プレイしているとお茶目でいいキャラに感じてくるんですが。

弾かれても「ワハハ、なんか弾かれとる」
思ったのと違うものを巻き込んでも「ワハハ、なんか巻き込んでしもた」
ってね。

この雰囲気のおかげでいい感じに力を抜いて気楽にプレイできるし、他のゲームでありがちなちょっとムキになって精神を害する、という事がとても少ない…。

頭を空っぽにして楽しめるゲームっていいなと思わされます。

みんなでバカになろうぜ!

まとめ

…と、なんかバカっぽさを推してしまいましたが、巻き込み方は詰めればかなり詰められそうですし、浅いゲームというわけではなく、潜っていけばかなり深いところまで潜っていけるゲームでもあります。

巻き込んだものは記録されて一覧から見られるので、すべて集めようとするとめちゃくちゃ大変そうですね。
PS2版は配置ミスで巻き込めないモノがあるとかないとか?

今遊ぶなら各プラットフォームで発売されている「塊魂アンコール」がおススメ。
ステージによっては時間が伸びていたりするので、基本的にはやりやすくなってるみたいですね。

久し振りにいい感じに力の抜けたゲームができて、非常に楽しかったです。
しかしいいゲーム性だこれはあ…。

では、また明日。(来週)

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