概要
タイトル | アナザーコード 2つの記憶 |
ハード | ニンテンドーDS |
発売日 | 2005/2/24 |
ジャンル | アドベンチャー |
発売元 | 任天堂 |
開発元 | シング |
ネタバレレベル:1章途中までの画像あり
ここ数年少しレトロなゲーム収集が趣味になりつつあるのですが、それの影響で買うだけ買ってやってないゲームがたくさん…!
…ちょっとずつ…やらなきゃ…!
という事で個人的なモチベ維持と記録のために積みゲー崩し記事を書いてみたいと思います。
重要なネタバレはしないつもりです(たぶん)
第一弾は最近リメイクが発売されたことでおなじみ、DS初期のADVゲーム「アナザーコード 2つの記憶」です。
ゲームについて
ゲーム内容は見下ろし視点でフィールドを歩き回り情報を集めていく、スタンダードな形式のアドベンチャーゲーム。
特徴的なのはキャッチコピーにもなっている「さわれる推理小説」の通り、当時新ハードだったDSの機能を活かした謎解きがある点でしょうか。
やることは情報とアイテムを集め、それらを基に先に進んでいくだけ!
基本的に戦闘などもなく、主人公のパラメータもなく、瞬発的なプレイヤースキルも求められません(タブンネ)
そういう意味では本当に推理小説を読み進める感覚で遊べるゲームなのではないかと。
ところでパッケージの黄色い部分は帯のように独立していて、シールのように端が貼りついている状態になっています。
これは結構珍しい形式だと思うのですが、やっぱり書籍を意識した作りになっているんですかね?
ストーリー(意訳)
舞台は昔なんやかんや事件があって廃墟化している島「ブラッド・エドワード島」。
主人公は13歳の女の子「アシュレイ」。
11年前にママン共々死んだと聞かされていたパパンから14歳の誕生日を祝いたいとの旨で島に呼ばれ、誕生日の前日に島を訪れる…というところから始まります。
11年前に何があったのか?島で昔起こった事件とは?そもそもパパンの目的は???
11年前の事件を思い出せそうで思い出せないアシュレイと、島で出会った生前の記憶を思い出せそうで思い出せない謎のゴースト「ディー」の記憶をめぐる物語が始まる!!!
こういう2視点の演出もDS特有だよねえ。
遊んでみた
意外とスタンダードなアドベンチャーゲーム
DSの機能を活かしたアドベンチャーゲーム、という事で無理やりタッチペンや2画面を使わせるDS初期特有の特殊なゲーム感になるのかなと思っていましたが、遊んでみると基本は普通のアドベンチャーゲームという感じ。
フィールドでは下画面を見ながら移動、上画面には場所に合わせた情景が映し出される感じ。
さっそく2画面を活かしてるじゃねえの…。
DS初期のゲームはタッチペンにしか対応していない操作が多かったりするイメージですが、意外なほどにちゃんとボタン対応しています。
調査パートもボタンでカーソル移動&選択できるし…
会話シーンはタッチでもボタンでもメッセージ送り可能!
選択肢もどちらでもOK!
これはゴーストのディーくんとの出会いのシーン。
DSを活かした謎解きギミック
先述の通り基本的には普通のアドベンチャーゲームのように遊べるのですが、時々インタラクティブな謎解き要素が入ります。
どうするんやろなあ…
まあこうなるよね(これは素直なやつ)
タッチペンだけでなくマイクやあんな機能こんな機能…
先入観に捕らわれているとドツボにはまったり…
この辺りはビデオゲームというより、DSを1つのガジェットとして認識して楽しめるちょっと珍しいゲームだと思います。
実際主人公が持ってるキーアイテムもDSらしい何かである。
ゲーム内のアイテムをハードモチーフにするゲームはそこそこあるけどビックリするほどそのままである。
初代DSで遊ぶとアガる…かも…?(わたしはDSiLLでやりました(コレジャナーイ))
主人公はシンプルないい子ちゃんじゃない
主人公のアシュレイは物語の開始段階ではいろいろあって割と荒んでおり、いわゆる無味無臭な主人公とはちょっと違う様子。
子供っぽい無邪気さもあれば、ちょっと反抗的だったり、自分の境遇を憂いたり。
アシュレイの目的は「パパに合う事」
ディーの目的は「生前の記憶を取り戻すこと」
アシュレイ単体だと独白がちょっと鼻につくかもしれませんが、2人いることで独特の雰囲気が生まれているというか…。
そもそもこのゲーム、テキストのテイストがやや特徴的だと思うんで。悪い意味でなく。
騒がしくなく穏やかに読み進めていくような、そんな雰囲気が楽しめるキャラ作りだと思います。
ディーが生きていた時代から現代まで出来事が嚙み合っていくストーリーはちょっと気持ちいいものがあったりなかったり。
どうでもいいけどアシュレイのお腹出しの短めTシャツっていうのも時代を感じるよね。(00年代?)
リメイクではパーカーになっててちょっと印象違いますねえ。
ちなみに本作はアシュレイの誕生日の前日…の話なのですが、誕生日はDSに登録されているものになるので季節によってはクッソ寒いんじゃないかと。南半球かな?
どうでもいいのだけど仕様を知らずに「誕生日同じじゃん!!」ってなったときめきを返してほしい。
続編ではこの仕様はなくなり、正式な誕生日は2/25という事になりました。
ちょうど発売日の日付とリンクしてるってことですなあ。
探索の自由度
ストーリーは章仕立てで、その中で先に進むのに必要な情報やアイテムを集めていく…というのが基本的な進め方。
それぞれの情報は断片的にちりばめられているので、プレイヤーがどんな順番で進めるかは結構自由。
調べられる部分は空間に対してそんなに多くないので、調べられる場所が分からなすぎるような理不尽は少ないような作りになっています。
パパンが残した情報はどう見てもDSのゲームカードなチップに保存されていて、重要な情報だったりちょっとした日常が綴られていたり。
このゲームには貴重なほのぼのほのぼの情報。
ただこのゲーム、すべてがクリアに対して必要な情報ではなく、集めた情報に応じて数種類のエンディングが用意されています。
まあ大筋は変わらないのだけど。
マルチエンディング
1週目は真のエンディングを見ることはできません。(←重要)
2週目に必要な情報をすべて集めると新エンディング的なところに辿り着きます。
わたしはあまり2週目要素まで堪能するタイプではないのですが、このゲームはそもそもボリュームがそこまで多くないです。
初見で丁寧に遊んで5時間くらい、慣れれば1~2時間くらいで1週できるかなと。
まあわたしは必要な要素が集められてなくて3周したんですけどね?
2週目は攻略サイト見ながら進めてたのにね???
エンディング直前、分岐するかと思ったら1週目と同じ展開で終わってしまった時の絶望感たるや。。。
セーブデータが2つしかないので章セーブをこまめに残しておけないのががちょっとつらいところ。
まとめ
そもそも2005年ってゲームの作り的にも近代的だし、20年弱前といってもそんなに遊びづらいという部分もなし。
真のエンディングも怪しいところをきちんと調べていけばやりこみ要素というほど難しいものではなし。
ハード初期は無理やり機能を使わせるゲームが、ハード末期は機能を活かすゲームが少なくなってくる中で、ちょうどいい具合にDSである意味を教えてくれるいいゲームだと思います。
ボリュームはそこまで多くないけども、さっくり遊びたい人にはとてもおススメ。
はたしてアシュレイはパパンと会えるのか?
ディーの記憶は戻るのか?
続きは君の目で確かめてみろ!!!
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